左手のエース

早紀先輩の代わりに
あたし…か…。





複雑な感情を抑えながら
元の位置に戻る途中、

偶然にも早紀先輩と目が合った。






あ、ヤバ…。
何か話かけたほうがいいのかな…






そんなあたしの焦りを見透かすかのように

早紀先輩の視線は鋭くなり、
すぐに目を逸らされた。




そしてそのまま練習に戻っていってしまった。






早紀先輩から流れてくる空気が痛い…



足取りは重いまま、
あたしも練習に戻った。
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