black rose


「そこの二人助手に入って。
 
 私が良いって言うまで男どもは
 入ってくんじゃないよ。」

分かったな。と言い私と麗紗を
連れて奥の部屋に入った。

「あんたたち名前は?」

「えっ、私が美音でこっちが
 麗紗です。」

「そう、私は天城由宇。
 ちょっとの間手伝ってもらっても
 いいかな?」

私達は戸惑いながら返事をした。


「ここに来てから一回も目覚まして
 ないのよね。」

「はい、大分落ち着いたみたい
 ですけど…。」

「じゃ、何週目なのかも分からないのね。」

「…はい。」

困ったわね、と頭を抱えた天城さん。

「まず、エコー撮りましょうか。
 
 お腹を触る限りでは何もないと
 思うんだけど…。

 それから聴診器出してもらっていい?」

「「はい!」」
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