小さな恋【完結】
大知への想いはとめどなく溢れだして、涙ながらに話すあたしの背中をりっちゃんはずっと擦っていてくれた。


今こうして、笑っていられるのも、きっとりっちゃんがいたから。



「……そうだね。そろそろ新しい恋してみようかな?」


「そうしなよ~!恋のいたみは、新しい恋が解決してくれるもんだって!!」


りっちゃんは上機嫌でそう言うと、鼻歌交じりにあたしの腕に自分の腕を絡ませた。
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