小さな恋【完結】

屋上の扉を開けると、真っ青な空が視界に飛び込んできた。


雲一つない青空を見上げてるあたしの顔を先輩が覗き込む。


「天気いいね?」


突然のことに、心臓がジャンプする。


「本当ですね。ポカポカしてて、すごい気持ちいい……」


ドキドキしながらそう答えてもう一度空を見上げると、柔らかい風が前髪を揺らした。



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