小さな恋【完結】

「分かった……。別れよ」


そう答えた時、彼の瞳が悲しそうにユラユラと揺れた。


「『嫌だ』とか言ってくれないんだ?俺はお前と別れたくないのに」


……別れたくない……?じゃあ、どうして……――?


彼のその言葉が、胸に突き刺さった。


彼が『別れよう』と口にしたのは、彼自身の気持ちではないと気付いてしまったから。


だけど、あたしは何も言えなかった。


軽い気持ちで付き合って、彼を傷付けてしまったのは事実で。


そんなあたしが彼を引き止められるわけがない。

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