小さな恋【完結】
「……――俺も好き。真依子のことすっげぇ大好き」


その声と同時にあたしの目の前に大きな人影が現れた。


その人の足元から徐々に視線を上に持ち上げる。


そして、胸元まできたときクロスのネックレスがキラリと輝いた。


去年、あたしがあげたクリスマスプレゼント。


あたしとお揃いの、ネックレス。



「……――大知……、大知……――!!」


そう叫んだ時には、あたしの腕は大知の首に回っていた。
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