ネコ専務シリーズ
「ねことぴあ」には7匹の四つ足の猫が
いるのだが、ネコガールのお目当てはオス
の白猫の「たま」。

たまはネコガールの目には、けっこう叔父
のネコ専務に似ている気がして、一度見た
ときから、大のお気に入りである。

今ではたまに会うために、この店に来て
いるようなものなのだ。


「ねえ、その猫、叔父さんに会わせてみた
 ら? ネコガール」

ネコガールが好きなチーズケーキを食べて
いると、都は言った。ネコガールは、

「うーん、それは面白いかも知れないけど
 ・・・叔父さん、あれでけっこう忙しい
 から」

と友人のその案を一度は退けたものの、
食後にたまをなでているうちに、だんだん
その考えに魅力を感じ始めてきた。

店内では、母親に連れられてきている、
まだ自分がネコだという自覚のない小さな
男の子とその母親が、

「ママー、猫がいるよー」

「よかったわね、触ってみたら」

などといったやりとりをしている。
都は都で、四つ足のロシアンブルーを抱き
上げてなでていた。
ネコガールはその都に向かって

「都ちゃん、そのアイデアもらったわ。
 今度叔父さんを連れてきてみるね」

と声を掛けた。
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