ネコ専務シリーズ
都はオスのロシアンブルーのアレクを夢中
で触りまくっていたが、

「それが面白いよ。そんなに似てるの?」

とアレクを放してたまに向き直り、

「この子に似てるって、顔?
 目の色とかはどうなの?」

と問う。ネコガールが、目の色も同じだし、
何より雰囲気が似てるのよと答えると、
都は笑いながら、

「あんた、本当に、その叔父さんが好き
 なのねえ。叔父さんの話は前にも聞いた
 ことあるけど、あたしもだんだん会って
 みたくなったな。
 叔父さんにたまを会わせるときには、
 あたしもその場にいていい?てゆーか、
 今日はどうなのよ?」

と連絡を促した。

そこでネコガールは、一応ケータイでネコ
専務に電話してみた。
考えてみれば、3ヶ月ぶりのくらいの電話
である。

ネコ専務が出た。ネコガールは、叔父さん、
久しぶりーと喜びながら、たまのことを
話してみる。するとネコ専務は、

「えっ、飯田橋なら、今けっこう近いよ?
 私は地下鉄東西線の神楽坂駅の近くの、
 前から気になってた有名なラーメン屋に
 食べにきててね、それからブラブラ歩い
 てたとこだよ。
 神楽坂から飯田橋駅の方なら、歩いて
 行けるよ。今から行こうか?」

とのことであった。



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