ネコ専務シリーズ
その夜、ネコ社長たちをもてなす晩餐会
が開かれ、女王と隣り合わせに座った
ネコ社長は、その場で懸案の事項をさっ
さと処理してしまった。

実は、他の国はともかくカッツェにおい
ては、とくにネコ社長が出てくるほどの
問題はなかったのだが、

女王のたっての希望があったために、
ネコ社長はカッツェもついでに訪問する
ことにしたのだ。


夕食後、女王はネコ社長と2人で個室で
話がしたいと言い出したため、ネコ社長
は部下たちと別れて、王宮の一室に場所
を移した。

部屋の外に衛兵が2人立っているが、
普通に話していれば、会話を聞かれる
心配はない状況である。

女王にとっては、そうでなくては困る
のだ。これから、言うのがとても恥ずか
しいことを、勇気を振り絞ってネコ社長
に告げるからである。

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