ネコ専務シリーズ
ネコ専務はそこで目が覚めた。部屋には
日没のような、オレンジ色の光が射して
いる。

妙に印象的な夢だったなと思いながら、
ベッドから身を起こすと、ベッドの脇に
は、先ほど夢に出てきた青い男と赤い女
が、無言で立ってネコ専務をじーっと
見つめていた!

青い男は、ボソッと一言何事かを呟いた
が、ネコ専務にはよく聞き取れなかった。

すると赤い女の方が、またボソッと一言
何事かを呟いたが、これも聞き取れない。

ネコ専務は恐れを感じてバッと立ち上が
り、全力で逃げ出したが、四方八方どち
らを向いても、淡いオレンジ色の光が
広がる、どこまでも果てしない空間で
ある。

後ろからは、ボソッボソッと何か呟き
ながら、あの2人が踊りながら追いかけ
てくる。

どこからか、ぴいひゃら・ひゅうという
笛の音が聞こえてくる。
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