ネコ専務シリーズ

猫魚戦争後始末

虎魚と猫魚の和平を祝って、大宴会が
催されてから一週間後、猫魚軍が自分
たちの村に向かって帰っていく前夜に、
ミャーメイドは虎魚の新しいリーダーと
なった哲学者・プトランのところへ行っ
た。

ミャーメイドは実は、仲間に救い出され
るまでの一ヶ月のあいだ毎日プトランの
人柄に接しているうちに、相手は虎魚で
あるにも関わらず、プトランのことが
すっかり好きになってしまったのであっ
た。

「プトランさん、私がこの村に残ること
 はできますか?あなたのお手伝いが
 したいのです」

思いがけないミャーメイドからの申し出
に、プトランはびっくりしつつも、うれ
しかったが、賢明な彼は、

「お心はうれしいが、今は無理です。
 好戦派の虎魚はまだまだ多いので、私
 自身の安全でさえ確実なものではない。
 あなたがもしいれば、真っ先に誘拐
 などの対象にされてしまうでしょう」

と断った。
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