朝月探偵の日常
車で1時間程走ると大きなビルが見えてきた。
「あれがウチの会社です。」
どこが小さな会社だ。
予想以上に大きなビルにそんなことを思う。
「すごい大きいですね…」
「そんなことないですよ。さ、中へどうぞ。」
そう言ってビルの中へと入っていく佐倉。
後ろを着いていく。
と、入り口付近で社員らしき人物がひどく慌てながら駆け寄ってきた。
「社長!!またあの変な手紙が…」
息を切らしながら手紙を差し出してきた。
佐倉はそれを受け取ると「そう…わかったわ。」とだけ言い、奥へと歩いて行く。