朝月探偵の日常
だいぶ長い間営業しているのだろう。
入り口のドアを始め建物は年期の入ったものだった。
「いらっしゃいませ。2名様ですね。奥のお席にどうぞ。」
店員に案内され奥の席に座る。
中はわりと綺麗なお店だった。
「コーヒーと…えぇっと朝月さんは?」
「俺もコーヒーでお願いします。」
店員に注文をする。
「早速依頼のお話なのですが、こちらの紙を見て貰ってよろしいですか?」
そう言って佐倉はA4サイズの紙を渡してきた。
その紙には切り抜いた新聞の文字で『8月20日あなたの会社を爆破します。』とだけ書かれていた。
「なんとゆうか…こんな脅迫状今どきあるんですね。」
素直に感想を言う。