朝月探偵の日常


だいぶ長い間営業しているのだろう。
入り口のドアを始め建物は年期の入ったものだった。

「いらっしゃいませ。2名様ですね。奥のお席にどうぞ。」

店員に案内され奥の席に座る。

中はわりと綺麗なお店だった。

「コーヒーと…えぇっと朝月さんは?」

「俺もコーヒーでお願いします。」

店員に注文をする。


「早速依頼のお話なのですが、こちらの紙を見て貰ってよろしいですか?」

そう言って佐倉はA4サイズの紙を渡してきた。

その紙には切り抜いた新聞の文字で『8月20日あなたの会社を爆破します。』とだけ書かれていた。

「なんとゆうか…こんな脅迫状今どきあるんですね。」

素直に感想を言う。
< 9 / 19 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop