朝月探偵の日常
「フフッ。面白い方ですね。探偵の人って、もっと堅いのかと思ってわ。」
そう言って彼女は柔らかく微笑む。
…可愛い。
「でしょ?よく言われます。あ、そうだ。依頼の方なんですが…」
「あ、ここではなんですので近くの喫茶店にでも行きませんか?」
「喜んで。」
二つ返事で了承する。こんな人に誘われて断る奴がいたら見てみたい。
仕事で出会ってしまったのが非常に残念だが。
とりあえず車に乗り込み近くの喫茶店へと向かう。
車内で軽く依頼の事を聞こうと思っていたのだが、思いの他早く着いてしまい、結局良子の歳と趣味などを聞いただけで終わった。