パスルピース
クリスマス
街は、クリスマスで染まっていた。

「聖なる夜」と称される今の時期は、1年の中で一番華やかだ。

それに、人々が吐く白い息は、冬が来た事を証明する。

高校1年生のあたし、松葉沙蓮。

今年買ったミキタリーコートを、ブレザーの上着と交換して着るのが、あたしの中でのマイブームである。

それに追加して、チェック柄のマフラーを巻く。

寒い日で学校がある日は、だいたいこの格好だ。

しかも、今日は学級委員を手伝い、7時前までかかってしまった。

毎日5時くらいに帰るあたしにとって、この寒さはドきつい。

早く帰ろ。

そう思って、あたしは足早に帰った。



「遅いんじゃない?今日は遊んで帰ってきたの?」

言えに着くなり、お母さんは言った。

「違うよ、手伝い!テスト期間中だよ?遊ぶわけないじゃん」

「そうだった!あと、、、3日!?大変!!」

ドタドタと足音をたてて帰って行く。

何なんだ、、?
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