初恋
ピンポンピンポン


「はーい。…あら、花優愛ちゃんどうしたのー?」



インターホンを押せば、ちょこちょことおばあちゃんが出てきた




「会いたくなったの」



そう言うと、おばあちゃんは



「そっかそっか。ゆっくりしていきなさい。」



そう言って入れてくれた



背筋もぴんぴんだし、これといって病気も無いみたいだから安心した



「どうしたのー?」



私の前に、温かいお茶とお菓子を置きながらおばあちゃんは言った




「色んな事がありすぎて、……つらい」



こたつに脚を深く入れながら、答えた



「そっか。花優ちゃんいつも頑張ってるからねぇ。…ちょっと頑張り過ぎたのかもねぇ」



小さく頷きながらばあちゃんは言った



「あんな家じゃ、話も聞いてくれないだろうから、余計にストレスだよね。」



饅頭を食べながらばあちゃんは言った



< 101 / 238 >

この作品をシェア

pagetop