初恋
気付けば朝の10時



携帯が光っている



画面を開けば 新着メール4件 着信2件 と表示された



メールは一つだけ先輩で、あとの着信やメールはお母さんだった



『今日の夜8時に迎えに行きます。頑張ってオシャレするから待っててね(笑)』



優しいなぁ、先輩は相変わらず




『今日も泊まるからよろしく。』


『注文した化粧品が届くから支払いお願い』


『アイツが帰ってきたら誤魔化しといて』



お母さんのは絵文字は無くて、殺風景なメールだった



支払いのお金は見当らない



いつもの場所か、 そう考えながら自分の部屋にある机を見た



お札が散らばっていた



丁寧に揃えて封筒に入れて玄関に置いた




昨日用意しておいたワンピースに着替えると、少しだけテンションがあがった

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