初恋
色んな物が凄過ぎて、客室なのかリビングなのか分からない部屋についた


みかんが入ったバスケットや、和菓子やケーキ、スナック菓子やおつまみ(きっとおじいちゃん用)等々、沢山テーブルに並んでいた



フワフワした絨毯に座ると、夢子さんが丁度マグカップを運んできた



「寒かったでしょう?軽く飲んで食べて、ゆっくりしなさい」



この量が櫻木家では普通なのかな



隣りでは先輩が饅頭を口に放り込んでいた


手には次に食べるであろう、別の饅頭があった



「花優愛ちゃん、食べ終わったら着替えましょうか。動きにくいだろうし。」



夢子さんがみかんを剥きながら言った



「はい、ありがとうございます。頂きます」



そう言ってから、先輩が食べていた饅頭に手を付けた



おじいちゃんはおつまみでは無く、ケーキを食べていた



意外だ



< 140 / 238 >

この作品をシェア

pagetop