初恋
家のインターホンが鳴った



ドアを開ければ、先輩がいた




「お邪魔します」




12時手前、先輩が家に来た




「すみません、遅い時間に…」




自分がどれだけ迷惑かを考えたら、また泣けてきた




「いいよ。目赤くなっちゃうよ?(笑)」



クスリと笑ってから、靴を脱いだ




リビングに案内して、ソファに先輩に座って貰った



コーヒーを準備しようとしたら、



「どうしたの?」




そう先輩が言った



「コーヒーを準備しようかと、」



「いいよ、で、お話聞くから」



首を少し傾げて言う先輩の口元のピアスが光った


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