初恋
私を落ち着かせる為にきっと笑っているのだろう


先輩の向かい側のソファに座って、言った



「自分の居場所は何処なんだろうって……家も何か違うし、おばあちゃん家も違うし、学校なんて考えたくないし、先輩にだって迷惑しかかけてないし…」



知らないうちに過呼吸になっていた



過呼吸に好かれているらしい



先輩が慌てて私の背中を擦った



むせながら 大丈夫です と手で示しても、先輩はやめなかった



15分位して、やっと喋れるようになった



「…迷惑じゃないよ。好きな人が困ってたら、助けたいじゃん?」




「花優愛ちゃんの事、好きだよ」




…どちらの好きなんだろう…



「…居場所無いなんて言わないでよ。うちでは大人気なんだから(笑)…ね?」



恋人なんて考えた自分に腹がたった



調子にのるなよ



「ありがとうございます」



言いたい事は沢山あるけれど、



先輩には相談出来そうもない



ばいばい先輩、まだ仲良くしてくれるかな
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