初恋
翌日
また ばいばい先輩が朝、家の前にいた
金に近い髪色が太陽に当たっていて眩しい
白いコートを着ているから更に眩しい
昨日の夜、私はクローゼットの中から 黒色のコートを探し当てた
前、先輩が褒めてくれた白いコートの色違いの黒色
ばいばい先輩が白色でお揃いはちょっと…
それに、櫻木先輩が黒色だったから必死に探した
あの頃、結局 手袋を買わなかったのは先輩に手を握って欲しかったから
今では無地の薄いピンクの手袋をはめている
ばいばい先輩と歩いていても、 うん という返事なだけで、何も頭に入らなかった
口角は下がりっぱなし
ずっと前を向いたまま
まわりの女子は私の悪口
櫻木先輩よりも、最近 ばいばい先輩のほうが人気がある
櫻木先輩何かしたのかな
私にとって ばいばい先輩は 帰り道に 「ばいばい」 と言ってくれていた頃がピークだったのかも
たった今思い出した
いつかの帰り、櫻木先輩が教室のドアを外れるんじゃないかくらいに勢いよく開けて、迎えにきてくれた
あの頃は、本当に毎日輝いていた
また ばいばい先輩が朝、家の前にいた
金に近い髪色が太陽に当たっていて眩しい
白いコートを着ているから更に眩しい
昨日の夜、私はクローゼットの中から 黒色のコートを探し当てた
前、先輩が褒めてくれた白いコートの色違いの黒色
ばいばい先輩が白色でお揃いはちょっと…
それに、櫻木先輩が黒色だったから必死に探した
あの頃、結局 手袋を買わなかったのは先輩に手を握って欲しかったから
今では無地の薄いピンクの手袋をはめている
ばいばい先輩と歩いていても、 うん という返事なだけで、何も頭に入らなかった
口角は下がりっぱなし
ずっと前を向いたまま
まわりの女子は私の悪口
櫻木先輩よりも、最近 ばいばい先輩のほうが人気がある
櫻木先輩何かしたのかな
私にとって ばいばい先輩は 帰り道に 「ばいばい」 と言ってくれていた頃がピークだったのかも
たった今思い出した
いつかの帰り、櫻木先輩が教室のドアを外れるんじゃないかくらいに勢いよく開けて、迎えにきてくれた
あの頃は、本当に毎日輝いていた