初恋
今日は体育がある
もしかしたら会えるかも
ウザいかもしれないけど、理由を聞きたい
不安に押し潰されそうになりながら、教科書を抱えて階段を降りて保健室へ向かった
ドアを開けた
「失礼します…」
周りの様子を伺いながら入ると、櫻木先輩が机に突っ伏していた
「冴川さんお久し振りねー(笑)今ココア持って来てあげるから」
保健室の先生は、パソコンを閉じて眼鏡を外して出ていった
今しかない
「あの、櫻木先輩…」
名前を呼んでも、無視された
「少しでいいので、お話聞いてください」
声が震えた
初めて喋ったあの日のように
体も震えていた
その呼び掛けにも答えてくれなかったから、仕方なく
「話しかけて、ごめんなさい」
そう言って、離れた場所に座って 次の時間のテスト勉強を始めた
授業中に私語なんてしない、というか出来ないから授業の内容は自分でも恐ろしい位頭に入っていた
ドアが開いた音がした後、私の近くにマグカップが置かれた
「ありがとうございます」
「いえいえ、お勉強頑張ってね」
先生は2人の事は触れずに、またパソコンを開いてお仕事を始めた
文字を書く音とキーボードを叩く音が響いた
結局 私の勉強がはかどるばかりで、先輩とは何もなかった
もしかしたら会えるかも
ウザいかもしれないけど、理由を聞きたい
不安に押し潰されそうになりながら、教科書を抱えて階段を降りて保健室へ向かった
ドアを開けた
「失礼します…」
周りの様子を伺いながら入ると、櫻木先輩が机に突っ伏していた
「冴川さんお久し振りねー(笑)今ココア持って来てあげるから」
保健室の先生は、パソコンを閉じて眼鏡を外して出ていった
今しかない
「あの、櫻木先輩…」
名前を呼んでも、無視された
「少しでいいので、お話聞いてください」
声が震えた
初めて喋ったあの日のように
体も震えていた
その呼び掛けにも答えてくれなかったから、仕方なく
「話しかけて、ごめんなさい」
そう言って、離れた場所に座って 次の時間のテスト勉強を始めた
授業中に私語なんてしない、というか出来ないから授業の内容は自分でも恐ろしい位頭に入っていた
ドアが開いた音がした後、私の近くにマグカップが置かれた
「ありがとうございます」
「いえいえ、お勉強頑張ってね」
先生は2人の事は触れずに、またパソコンを開いてお仕事を始めた
文字を書く音とキーボードを叩く音が響いた
結局 私の勉強がはかどるばかりで、先輩とは何もなかった