初恋
寝ていたのではないかと思いたかったけれど 保健室に入った瞬間に目が合ったから、それは違った
あの後飲んだココアは私を苦しめるだけだった
大分前に先輩が自分の話をしていた時、だされたのがココアだったから
あれから好きになったけど、今日のせいでココアを見るのも嫌になってしまった
チャイムが鳴ってからも、先輩が動く様子は無くて、ただただ外を見ているだけだった
ネックレスの箱を置いて行こうかと思ったけれど、繋がりを捨てる勇気なんて私にはなかった
教室へ戻る廊下で ばいばい先輩がいた
「おう、お疲れ(笑)」
片手を上げながらそう言う先輩は、少し私を元気にさせた
「次の授業、花優愛ちゃん体調悪いから出れませんって勝手に伝えといたから。学活なんて嫌でしょ?」
先輩は笑わずに、そう言った
「ありがとうございます」
先輩に連れられて中庭に来た
ベンチに腰掛けると、先輩はタバコを取り出して、火をつけかけてやめた
「やめようと思ってるんだけどね…癖でさ」
笑いながらポケットに戻した
櫻木先輩はタバコ吸わなかったなぁ
真正面にある何かの記念の石を眺めていたら、いきなり抱き付かれた
「俺の話、聞いてる?」
あの後飲んだココアは私を苦しめるだけだった
大分前に先輩が自分の話をしていた時、だされたのがココアだったから
あれから好きになったけど、今日のせいでココアを見るのも嫌になってしまった
チャイムが鳴ってからも、先輩が動く様子は無くて、ただただ外を見ているだけだった
ネックレスの箱を置いて行こうかと思ったけれど、繋がりを捨てる勇気なんて私にはなかった
教室へ戻る廊下で ばいばい先輩がいた
「おう、お疲れ(笑)」
片手を上げながらそう言う先輩は、少し私を元気にさせた
「次の授業、花優愛ちゃん体調悪いから出れませんって勝手に伝えといたから。学活なんて嫌でしょ?」
先輩は笑わずに、そう言った
「ありがとうございます」
先輩に連れられて中庭に来た
ベンチに腰掛けると、先輩はタバコを取り出して、火をつけかけてやめた
「やめようと思ってるんだけどね…癖でさ」
笑いながらポケットに戻した
櫻木先輩はタバコ吸わなかったなぁ
真正面にある何かの記念の石を眺めていたら、いきなり抱き付かれた
「俺の話、聞いてる?」