初恋
16
ばいばい先輩にメールを送った
「こんばんは。 体調は大丈夫ですか? 心配だったのでメールしました。 」
インフルエンザ初日で体調が大丈夫な訳ないという事に気付いたのは残念ながら送信後だった
すぐに返信が来た
「意外と大丈夫だよ!わざわざありがとう」
こういうところとか、教室に遊びに来てくれたりとか、高校どうでもいいから守ってあげるとか そんな事言ってくれる人が悪い人だなんて思えなかった
「よかったです。お話したいので、電話してもいいですか?」
そう送った直後に電話がかかってきた
「もしもし、あのね花優愛からかけてもらうのは申し訳ないから、かけちゃった!…で、どうしたの?」
「あの、…お別れしたいなと思って」
「え?何、どうしたの?」
「…先輩が優しい人だって事は充分に分かってるんです。でも、なんか…」
「…柊城に何か言われたの?…だめだよ、アイツの事信じたら。平気で嘘吐くんだから」
「先輩、私の携帯で櫻木先輩のアドレス受信拒否に設定しましたよね?…櫻木先輩の隣りにいた女の子、いとこだって教えてくれませんでしたよね、櫻木先輩に私が嫌ってるって言ったんですよね、」
「…」
「なんで私の気持ち知りながら、そういう事するんですか?…実際流された私も私ですけれど、先輩ってそういう人だったんですか?」
今日はよく涙が出る日だ
「…ごめん」
小さな声で先輩はそう言ってから、電話を切った
「こんばんは。 体調は大丈夫ですか? 心配だったのでメールしました。 」
インフルエンザ初日で体調が大丈夫な訳ないという事に気付いたのは残念ながら送信後だった
すぐに返信が来た
「意外と大丈夫だよ!わざわざありがとう」
こういうところとか、教室に遊びに来てくれたりとか、高校どうでもいいから守ってあげるとか そんな事言ってくれる人が悪い人だなんて思えなかった
「よかったです。お話したいので、電話してもいいですか?」
そう送った直後に電話がかかってきた
「もしもし、あのね花優愛からかけてもらうのは申し訳ないから、かけちゃった!…で、どうしたの?」
「あの、…お別れしたいなと思って」
「え?何、どうしたの?」
「…先輩が優しい人だって事は充分に分かってるんです。でも、なんか…」
「…柊城に何か言われたの?…だめだよ、アイツの事信じたら。平気で嘘吐くんだから」
「先輩、私の携帯で櫻木先輩のアドレス受信拒否に設定しましたよね?…櫻木先輩の隣りにいた女の子、いとこだって教えてくれませんでしたよね、櫻木先輩に私が嫌ってるって言ったんですよね、」
「…」
「なんで私の気持ち知りながら、そういう事するんですか?…実際流された私も私ですけれど、先輩ってそういう人だったんですか?」
今日はよく涙が出る日だ
「…ごめん」
小さな声で先輩はそう言ってから、電話を切った