初恋
15分ほど歩いたら、先輩の家に着いた






今気づいたけど、今日は化粧してないんだった






恥ずかしいなぁ、なんて思いながら玄関へ進んだ







「ただいま」



「お邪魔します」








声に気付いたのか夢子さんが出てきた







「いらっしゃい。ゆっくりだったのね。お昼ご飯、もう出来てるからね」








私と先輩にふわりと笑いかけてまた台所へと帰っていった






今日も綺麗な色の着物を着ていた





私も夢子さんみたいな奥さんになりたいなぁ






なんて考えていると、先輩が笑って急かした






「俺、お腹減ったから早く」





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