初恋
「しばらく家には帰れなくてさ。…ばいばい先輩の家にいたよ(苦笑)」




私と同じように、ばいばい先輩と呼び



顔を見れば少しでも、笑顔をつくろうと頑張っていた





溜め息を吐きながら、また話を始めた





「アイツは普通の家庭だったから、気を遣ったよ。…2泊位で限界で。自分は加害者なのに、人に迷惑をかけているっていうか、なんか自分が情けなくてさぁ(苦笑)……この辺り少し歩けばキャバとかホストいっぱいあるじゃん?その近くで座り込んでた訳。嬢に声かけて貰う為に。……俺って老け顔だし案外簡単に声かけて貰ってさ。その子の家に住んでたよ。ヒモじゃん、みたいな(笑)」




クスクスと小さく笑いながら、まだまだ話を続けた




やけに時間が長く感じた






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