初恋
長い間、死ね攻撃に耐えたお陰か、今日は嬉しい事が続いた



5時間目が急遽 体育に変更された



わくわくしながら保健室に向かうと、先生がお菓子を食べてコーヒーをすすっていた



先生の近くの机には、櫻木先輩がいた



神様ありがとうございます!



「冴川ちゃーん(笑)」



こちらを見て手を振ってくれた



先輩の向かい側に座ると、先生は保健室を出ていった



「今日、冴川ちゃんの寝てるとこ見ちゃった(笑)」


「恥ずかしいですね、」


「嬉しかったし、なんか(笑)…この間の話の続き、聞いてくれる?」



首を傾げて先輩は言った


深く頷くと、先輩は小さく笑った




その瞬間に、先生が戻ってきた



私たちの真ん中にある机に2人分のココアを置いて、クッキー等が乗ったお皿も置いた




「おやつの時間だからね。…音楽聴いてるから、いっぱいお話してください(笑)」



先生に2人でお礼を言ったら、ニコリと笑ってイヤホンを耳にはめてパソコンに向かった



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