Honey Brown
バスって酔う人が多いけど、私は全然酔わないんだよね。
で、優里も酔わないの。
だから長旅にはもってこいだよ!
…すぐ寝ちゃうんだけど。
「優里ー、バスの座席って何番目だっけー?」
もちろん優里と私は隣。
これは同じクラスの、しかも同じ班の子の特権なのだ。
「確か3番目じゃない?」
そう言いながらもう座席に座ろうとする優里。
相変わらず早いな…
「優里窓側なのー?いっつも寝ちゃうじゃーん!だから今日はこっち!」
通路側の座席を叩きながら優里の荷物を移動させる。
って優里さん?
あなた、寝る気満々じゃないですか…
「優里ー!起きなさーい!」
「……うるさい」
んもおおおおお!
せっかく2時間近くバスに乗るっていうのにー!
どうして寝ようなんてそんなこと考えるのかなあああ!