*coffret a bijoux*(SS集)
道路の端で黙って
うかがっているオレには
気づくこともなく、少女は
1メートルほど離れた所を
通り過ぎていった。
オレの進行方向とは逆。
繁華街の中心部へと向かう
方向だ。
オレはなんとなく、その
小さな背中が人ゴミに
まぎれて見えなくなるまで
見送った。
そして彼女の姿が完全に
視界から消えると、思い
出したように再び歩き出す。
(エンコーなんて、あの子
には似合わないな……)
やりたくってやってるん
だろうから、大きなお節介
だと思うけど。
_
うかがっているオレには
気づくこともなく、少女は
1メートルほど離れた所を
通り過ぎていった。
オレの進行方向とは逆。
繁華街の中心部へと向かう
方向だ。
オレはなんとなく、その
小さな背中が人ゴミに
まぎれて見えなくなるまで
見送った。
そして彼女の姿が完全に
視界から消えると、思い
出したように再び歩き出す。
(エンコーなんて、あの子
には似合わないな……)
やりたくってやってるん
だろうから、大きなお節介
だと思うけど。
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