恋人は主治医
部屋の中が見えた時
本当にホテルみたいに広いし綺麗だった
靴を脱いで部屋に上がった
後ろに振り返って優くんに聞いた
「ねぇいろんなとこ見てきてもいい」
「いいけど
あんまはしゃぐなよ
せっかく退院したんだから」
「分かってるってばー
じゃあ行ってきます」
リビングとかキッチンとか入浴室とかいろんなとこを見てまわった
何処を見ても凄く綺麗
お風呂の浴槽なんて
雑誌で見たラブホぐらいに大きかった
「心優、寝室別に俺と一緒でもいいよな
つうかダブルベッドだし」
「えー」
といいながら優くんのいる
リビングに行った
「叫ぶことじゃないだろ
だいたいこれから同棲するんだし」
「それはそうだけど」
「それに一緒に寝たほうが心優の体調わかるしな」
ニコッて笑顔を向けてきた
「うーわかった一緒に寝る」
「了解
荷物の整理は後でにして
昼飯でも食べに行くか」
「何食べるの」
「それはまだ決めてない
なんか食べたいものあるか」
今まで病院食で味が薄いの食べてたから
「オムライス
オムライスが食べたい」
「なんか子供みたいだな」
「うるさいなー大好きなの」
「はいはい
わかりましたよ」