君だけしか映らない
「オレの顔になんかついてるのか?」



「えっ?いや、何も!」



「じゃあなんだよ。人の顔見て。」



「あ…佐伯くんってピアスしてるんだなぁって思って…。」



「は?ピアス!?」



佐伯悠哉はその言葉に拍子抜けしたように言う。



「ピアスって今更…。結構前からしてるけど。」



「だって私、そんなに佐伯くんの顔見ないし…耳も普段髪に隠れて見えにくいし。」



佐伯悠哉と話す機会はあっても、そこまで佐伯悠哉の顔をじっと見ながら話したことはない。


だってあんなキレイな顔、ずっと見ていられないと言うか…。


だから耳元にまで意識がいかなかった。




「ピアスかぁ…。佐伯くんは基本的に何でも似合うよね。」



さっきから一通り店の中をキョロキョロ見てたので、ピアスが置いてある場所も把握済みだった。



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