天使の悪魔
「何だよお前…ニヤニヤしてると怖いぞ」
いつの間にか、前へと進んだはずの彼が私の目の前で顔色を伺う。
ドキッ
ち、近すぎる!
近すぎて……
怖いっ!!!
「ちょっと…顔近いんですけど?」
何か…
美顔がどんどん近づいてくるし
何を見てるんだよ?
私の顔、そんなに不思議?
まぁ、いいやっ!
「ねぇ、ちょっと!先輩…かな?これ、あなたが吸ったんですよね?」
私はもう一度、丁寧に同じ事を聞いた。
彼は、イラついた顔で「ちげーつってんだろ」と言った。
ふふっ…
今となって、まだ否定できるのか?!
証拠は溜まってるんだからなっ!!