天使の悪魔



ジロっと言う効果音が付いてそうな目線で先輩は私を睨む。

「はぁ」

大げさな溜息を零して、また俯く。


忙しい人だなぁ!


「先輩、あのですね、焦らさないで何がなんだか早く言ってくださいよ!」

「命令口調かよ」

だって……、ねぇ?

あーもうっ、また睨まれた!!


「一応敬語使ってますからぁ…は、や、く!!」

私も睨み返したら、彼はフッと鼻で笑った。

「お前年下のくせに生意気。俺が言いたいのはな、」


彼が人差し指で私の鼻を指して話すその瞬間、


ガラッ

私と先輩は同時に音が立ったドアのほうに目線をやる。

「あっれぇ~??隼じゃ~ん!!あたし丁度隼に会いたかったんだぁ!
もうっ、今日学校来ないかと思ったんだからぁ~…って、その子誰ぇ?」

黒髪でウェーブ、目がまん丸で小柄の女の子が私に向かって少し睨む。

私、今日睨まれてばっか?!


「あ?お前に関係ねーだろ」

素っ気無く答えた先輩は、私を指す指を下ろして窓のほうに目を向ける。

「っは、酷ぉ…私、彼女なのに知る権利さえないのぉ?」

黒髪少女は頬を膨らませて体を揺らす。

てか、

え、彼女…さん?


「っし、失礼しますっ!!!」

邪魔してはならぬっ!!

ガバっと立ち上がって、ベッドから降りようとする


………が、ガシっと先輩に手を掴まれる。

「何で逃げんだよ」

呆れたように私を見上げる先輩と裏腹、黒髪少女は顔を赤くして私を鋭い視線で睨む。



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