天使の悪魔



フワッ


落ちる寸前の私を、頭を現しただけのはずの誰かが上手くキャッチした。

「大丈夫?」

「ちょっとリク?!何すんのよ!」

「お前は黙れ恋菜」

「何してんだよ」

「知らねっ、こいつが急に掴んで落とそうとするから…」


うわ、は、はは

ごめん、話についていけない…


えっとね、今の光景を説明すると…

元には立ち上がっていた私の右腕を掴んでいた先輩、

その後にはその恋菜って言う子が勢いよく私の左腕を外側に引っ張って、立ってる私をベッドから引き落とそうとすると、

先輩の手は一瞬緩んだけどまたもやガシッと私の右腕を掴み直した、んだけど!

その恋菜さんが私の左腕を自分の体ごと後ろに引っ張ろうとするから、何故か二メートル以上ある真白いスーツを羽織ってるベッドから落ちそうになった私を、間一髪リカ(リク)という人?が私をキャッチしてくれたって言う話。


いや説明長っ!!

効果音もなんかやけに多いし…


てか、

「あ、ありがとうございます…」

両手で体を包み込んでくれた人の右腕を掴んで、無事に着地しようとするが、

目眩がする。


「危ねっ」

ガシッと肩を支えてくれる。

…またそれですか…


「はぁ、どうも…」


< 45 / 50 >

この作品をシェア

pagetop