天使の悪魔



パッと手を離してくれた


感謝!!


ザッと保健室から逃げ出そうとする私に、素早く声を刺す。

「おい待て」

「ぅえ?!」


ドアに手を掛けた瞬間に声を掛けるとは、なんという絶妙なタイミング!

「足、大丈夫か?」


あ、しぃ??

言うとおり、足元に目をやった。


ああぁっ!!

「うあっゎ」

変な声を出してしまった。


か、カーゼが血色で染まってるっ?!

「うわっ、凄い…」

思わず感歎してしまう。



「…何が凄いの?」

一秒の沈黙後、リカ(リク)さんが問いを掛けて来る。


「え?!いや、血が凄いな~って…
え?」


思わず目を見開いてリカ(リク)さんを見直してしまう。

「ん?」

「あああああれ?」


リカ?リカ?リカ?

リカ?だよね………


「な、何かな………」

熱い視線が苦しいように、目をちらちら逸らしながら聞いてくる。


ズボン…

この人ズボンはいてる…



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