掌のひだまり



「それって、あそこって事?」



ジンは声を出さないでパッと明るく笑った。



「マジで~!?」


トモミが目を見開いて叫ぶ。


「アハハ、受けるぅ!モトさんってMなの?」

「それは自分で確かめないと」

「ん~、何よ~、そうなのぉ!?」


ジンはそう言ったユコの目の奥を一瞬だけ覗きこんで、トモミの方を向いた。


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