【超短】また明日



――あ・り・が・と・う――


声は出さず、口真似だけで。


「…ったく、泣かせてくれるよな…。」


僕は知っている。彼女の命がもう長くないことを。


もしかしたら、もう彼女に明日は来ないかもしれない。

――だけど。

彼女が僕を信じてくれるのなら僕も彼女を信じよう。
いつも通りに、笑って、他愛もないことを話して、冗談が言い合えるあの5分間が来るって信じてるから。



だから、さぁ。

泣いたって構わない。







―――明日は来るのだから…








―END―
< 6 / 7 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop