恋愛温度、上昇中!

『…多空がどうした?』

「ちょっと連絡取りたいんだけど」

『…あ?なんで』

ワンテンポ置いた関谷の不機嫌そうな低い声に一瞬怯むけど

「用事があるのよ」

淡々と吐くしかない。

『は?だからなに?』

関谷の口調は素っ気なくて機械ごしだと表情は更に読めない。

「いや、だから…」

何故か、冷たい空気と沈黙に体がハリハリする。…なんで私がここでおどおどしなきゃいけないのか。
いつの間にか、正座だ。




< 102 / 418 >

この作品をシェア

pagetop