恋愛温度、上昇中!
「松前さん、でよろしかったですね?今日は無理を言ってすいません」
新橋さんが柔らかく謝る。
「とんでもないですわ。この様な機会滅多にないですもん。私こそ図々しくお邪魔してすいません」
ニコリと笑う祥子は完璧。胸の内で拍手を送った。
「それで、そちらが…関谷さんですね?」
祥子は視線を関谷に移す。
関谷は
「…どうも」
と気のない返事を返すだけ。祥子相手にここまで何の好意のない態度の男は初めてだった。祥子もピクリ、と僅かに目の端を動かせている。
関谷の態度は一律していて無愛想。
午前中一緒にいたのが嘘みたいだ。
別に、どうでもいい。関谷がどーだろうが。だけど、意識とは別に苛つく感情が揺れた。