恋愛温度、上昇中!

「取ってこようか?」

新橋さんが上品に頭を傾げたけれど首を振る。


「いえ、行ってきます」

行くのかよ。っていう目で関谷が私を見た。だから、何よ?悪い?って睨み返してあげた。


慣れないピンヒールにてこずりながら向かい側のテーブルに歩く。


関谷はグラスを置きに行ったみたいで、一人になった瞬間、関谷の周りには女がワラワラと寄って、あっという間に囲まれていた。怪しげな香水でもつけてんじゃないかと疑う程に。虫除けの効果は意外とあったのかもしれない。


…まあ、彰俊の事はおいておこう。向こうは気付いてないみたいだし、多分あたし達も長居はしないと思う。アルコールの入った祥子が女豹モードに入ってきたし。適当に場所を移すでしょ。なんて、初めとは大分気が楽になったのはアルコールのせいなのか。

考えながら、手を伸ばしたのは、香草チキンのレモンソース添え。


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