恋愛温度、上昇中!
日付が変わる頃、結局、自分のペースの掴めないあたしに、テンションの高い祥子。
「もうやめなさいって」
祥子はあたしが止めるのも聞かない。あんまりお酒強くないから、祥子がこんなに飲むのは珍しい。まあ、それでも、酔った祥子は性格が激変するでもなく、酒癖が悪いわけでもなく、ふにゃふにゃになって可愛いんだけど。
新橋さんが苦笑しながら、祥子を支えていた。
いい感じ、なのかしら。
分からない。だけど、祥子がそれでいいならあたしが悩む必要なんかない。
隣に座る関谷の存在は確かに感じるのに何故だか見れない、あたしも酔ったのか。
多分、今日最後の一杯になるグラスを飲み干して、あたしは妙な考えを追い出した。