恋愛温度、上昇中!
「…たかが風邪くらいで大袈裟」
関谷は面倒くさそうに体を預ける。
「風邪なめてちゃ話にならないんだけど」
平熱35度8分のあたしからしたら、微妙な熱は命取りだ。
薬は飲んでんのか?
てゆうか今熱どれくらいあるのよ?
無口なだけなのか、怠そうに頭を持たれかける関谷がしおらしくて、こいつらしくなくて、心配になる。黙って思考を回せていたから、何分も無言でただ車を走らせていた事に気付いて、焦る。根本的な事を見逃していた。
「あんた家どこ」
振り返った助手席の関谷は既に寝息をたてていた。