恋愛温度、上昇中!
関谷は素麺も完食して付け合わせの温泉卵もしっかり食べる。
「すげー…疲れた」
関谷は肩でハァと息をする。どういう意味だ。眉を上げると、関谷は「なにおまえ、その良妻ぶり」と笑った。何となくからかわれている気がして、睨む。関谷は気にした様子もなくスローテンポに薬を飲んで、ぐったりと体をベッドに投げ出した。
「しっかり寝なさいよ」
あたしは小さく吐息を吐いて関谷に言うと空になった食器を持って立ち上がった。
……だけど、
掴まれた右腕に足が止まる。
熱い手。
「関谷?」
怠いの?
あたしは思わず、また座り込んだ。
「…ここにいろ」
関谷が放った言葉は熱っぽくて、あたしを見つめる瞳が真っ直ぐ過ぎて、戸惑う。
「ちょ、何言ってんのよ。これ片付けなきゃ」
「後にしろ」
「病人のくせに何で命令口調なわけ」
「うるせ」
どこまでも勝手な男。