恋愛温度、上昇中!

沈黙が続く車内で、重苦しい雰囲気に耐えきれなくなったかの様に小倉さんは声を上げる。


「私が…、勝手に発注したんです。サンプルの確認もしたのにデザインの違いには気付きませんでした。主任にも、あたし…、報告もしなくていいって」


今にも泣き出しそうな震える声。

それでも気丈にあたしをみつめて謝る姿勢にあたしは眼鏡を直して小さく息を吸った。




本当に、駄目だ。



失敗だらけ。



あたしがしなくちゃいけない事は、


訳の分からない感情に振り回される事じゃない。


目の前の部下を気遣う事だったのに。


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