恋愛温度、上昇中!
ビクリと確実に拒否反応する私に新橋さんはフゥと息をつく。
「俺は駄目で、司ならいい?」
新橋さんの言葉は理解するのに、時間がかかる。まるで異世界だ。
「な、にを」
やっと口にしたのはそんな短い言葉。
「君はもっと頭のいい女だと思ってたけど」
掴まれた指先に、ジンとした痺れが走って、噛まれたのだ、と気付く。
心底蔑んだ冷たい口調に反した笑みが背筋に嫌な感覚を走らせる。
「ああ?この場所が気に入らない?ファミレスの前なら良かった?」
やっと、その口調に似合う毒々しい微笑は妙な圧があって、私のうまく回らない思考回路はその『ファミレス』にやっと反応した。