恋愛温度、上昇中!
呆れたように言う新橋さんの表情はその口調と同じく小馬鹿にしたものだ。
「どうしろっていうんですか」
「はっきりさせなよ。少なくとも僕の知ってる司と高見さんの知ってる司は違うよ。あしらい方も口説き方も突き放し方も知ってる大人の男だ。パーティの時さ、驚いたよ。男と話してる位で駆け寄るなんて初めてみたし。勿論関心を持った子もいたけど、自分の時間よりも相手の時間を尊重するタイプじゃないし、煙草の煙を気にする優しさもない。靴が痛いとか分かるような器用な男でもない。いや分かっていても気にするかどうかは不明。何にせよ、熱がある位で自分のテリトリーに女を上げたりしない」
そこまで言い終えると、新橋さんは「どういう意味か分かる?」と首を傾げた。
「まあ司の本心なんて知らないけどね?だけど、司は俺にとって特別だから。曖昧な感情なら近付かないでくれる?それとも本当に僕にしとく?」
微笑んだ笑顔は見とれる位綺麗なのに、棘があった。