恋愛温度、上昇中!
祥子は、飲みかけていたコーヒーをブワッと吹きそうに口元を抑えた。
「…もっと上品に飲みなさい」
私は怪訝な顔で眼鏡を直す。
「あんたが、変な事言うからでしょ!」
祥子は少し頬を染めてあたしに抗議した。
…変な事?変な事なの?やっぱり、私にはそのへんの狭間は分からない。
「で、何で、『変態』?それに、名前で呼ぶ位親しいんだったら、もっと敬いなさいよ」
始め新橋と呼んでいたのに途中から多空に、呼称が変わったのだ。祥子か口でいう程仲は悪くないんだろう。祥子に助言して、祥子は何故か、顔を更に赤くさせた。
「…あんたって、鈍いんだか鋭いんだかさっぱり分からないわ」
小さく呟いていたのが、動揺を表していたと知るのはもう少し、後。