恋愛温度、上昇中!
「別に、モテたい訳じゃありません」
あたしははっきりとした否定した。闇鍋をつつきたい訳じゃない。
「そーやって、妙なバリア張ってるから駄目なんだよ」
「困ってませんから」
「困るよ、見てて困る」
山都さんは相変わらず人の良さそうな二枚目笑顔を崩さない。
「長い付き合いになると、たまに、さ?高見ちゃんの隙が見てみたいと思う」
本当にこの人は、酔っているのかなんなのか、あたしはフゥと息を抜いてから、答えに困る。
丁度タイミング良く静かな店内の扉が開く音がして、あたしは不自然な程自然にその瞳から視線を外した。