恋愛温度、上昇中!
流れた僅かな沈黙を埋める様に、
「…隣、構いませんか?」
響いたのは、柔らかい澄んだ声。
その声のする方、関谷の肩が触れる位置にあたしは視線を移す。
「私まで、頂いてすいません」
控え目に出された声は、グラスを軽く鳴らして山都さんに向けられた。
だから、すぐ、
関谷の連れている『綺麗な人』だっていうのは分かった。
長い絹糸みたいなサラサラな髪。お人形さんみたい、と形容するのは彼女の為にあるんじゃないかと思える位、小さな顔の綺麗な顔立ち。
少し頼りない眉は、華奢な彼女によく似合っていて、あたしの周りでは見た事がないタイプの、人。