恋愛温度、上昇中!
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「あー、本当あのうすらハゲムカつく。残り少ないあの髪の毛一本残らずむしりとってやろうか。でもそうするとただのハゲになるわね。それじゃあ逆に開き直るかしら?」


とかなんとかブツブツ?と文句を言っているのは祥子。美人なんだからその口調どーにかしなさい。と言いたくなるけどそれこそ無意味。


「大体なんで、管理職についてるオヤジってハゲてんの?」


ランチタイムのこのイタリア料理の店は割と混んでいる。祥子はおかまいなしに、よく響く声を上げてフォークで添付けられているニンジンのソテーをブスッと差してあたしに眉を潜めた。


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